2015年10月アーカイブ

  10月21日(水)、2年生を対象とした「夢の教室」が行われました。この「夢の教室」は、JFA(公益財団法人日本サッカー協会)が社会貢献活動として行っている「JFAこころのプロジェクト」に位置づけられているものです。このプロジェクトの目的は、現役やOBのJリーグ選手やサッカー関係者等を「夢先生」として学校に派遣し、「夢の教室」と呼ばれる授業を行うことで、夢をもつことの大切さや仲間と協力することの大切さを子どもたちに伝えることとなっています。

 本年度、「夢先生」として来ていただいたのは、元サッカー日本代表としてFIFAワールドカップに2度出場した秋田豊さんと、J1東京ヴェルディやJ2FC岐阜に在籍していた野田恭平さんのお二人でした。お二人は、午前中の2時間を使って2年B組に、また、午後からの2時間を使って2年A組に、それぞれ「夢の教室」の授業をしてくれました。

 両クラスともに、1時間目は体育館で体を動かしながらのゲーム、2時間目は教室で夢先生による夢トークという構成でした。

 1時間目のゲームでは、生徒達の前には野田さんが立ってゲーム内容の説明し、秋田さんは生徒達に混じってゲームに参加しました。初めに行ったのは、体育館を横断するダッシュをする中で、後からスタートする野田さんに捕まらないようにするというゲームでした。さすがに野田さんはJリーグの選手だっただけあって走るのも速く、誰かが捕まってしまいました。そこで、何とかこのゲームをクリアするために秋田さんがみんなを集め、作戦会議を行いました。会議の結果、クラスで一番足の速い生徒がみんなから遅れて最後にスタートし、逃げ切るという作戦を立てました。この作戦は成功し、その生徒は追いかける野田さんを振り切り、見事、捕まらずにゴールすることができました。次のゲームは、みんなで手をつないでの「だるまさんがころんだ」でした。野田さんがボールを持ち、手からボールが離れるとともに前に出て、決められた線を越えてゴールするというものでした。ルールはとても簡単なのですが、所々でフェイントが入り、それに誰かが引っかかって、最初からやり直しということを繰り返しました。ここで、またまた秋田さんが生徒達に作戦会議の開催を呼びかけました。秋田さんは、生徒達にどうすればゴールできるかを考えさせ、いろいろ発言させました。そして、それらをまとめ、「早くゴールしようと焦るからフェイントに引っかかる。ルールの中には、早くゴールしなければいけないという言葉はない。だから、フェイントに引っかからないよう、少しずつ前に出て、みんなでゆっくりゴールしよう。」と呼びかけました。この作戦は的中し、両クラスとも無事にゴールすることができました。ゲーム終了後、秋田さんは生徒達を集め、「ゲームに限らず、どんなことでも、まず、ルールをしっかり理解して、その中で勝つためにはどうしたらいいかを考えることが大切だ。そのためには、みんなでもっと積極的に話し合わなければいけない。そして、自分の良さをもっと出し、みんなで役割分担をして臨めばきっと勝利は見えてくる。勇気を出して、一歩を踏み出そう。」と話されました。

 2時間目は、秋田さんによる夢トークでした。秋田さんは、小学校から大学、そして、プロとして活躍するまでの道のりを、生徒達に分かりやすく話されました。その話の中で秋田さんは、「中学校の時はサッカー部のコーチが、また、高校の時はサッカー部の監督が、それぞれ自分にサッカーをやるように誘い、勧めてくれた。この人達がいてくれたから、今、自分はサッカーをやっている。人との出会いはとても大切だ。」と話されました。さらに、高校2年の時に、サッカーをやる上で何か武器になるものを持ちたいと思ったことにふれ、「自分は足もそれほど速くなく、ドリブルなどで抜く技術もない。それならヘディングを徹底的に練習して、ヘディングで飯を食う。」と決意したことを話されました。

 秋田さんが大学2年の時、プロとしてのサッカーであるJリーグが始まりました。秋田さんは、「プロになりたい。」という夢をもち、それを実現します。プロになってからは「日本代表選手になってワールドカップに出たい。」と、夢はさらに広がりました。ところが、その夢の途中で、秋田さんは疲労骨折をしてしまい、半年間、試合出場はもちろん、サッカーすらできない状況に追い込まれてしまいました。落ち込んでいた秋田さんを救ったのは、「サッカーができなくなったら、私と一緒に屋台のラーメンでもやったらいいじゃない。」という奥さんの一言でした。この奥さんの言葉に励まされた秋田さんは、けがをしているからこそできることを探しました。それは、サッカーに対する研究、具体的には、ボールを奪うのが上手な選手をよく見て、その動きを頭に入れることでした。こうして復帰した秋田さんは、夢であったワールドカップにも出場することができました。

 最後に、秋田さんは夢をもつことの良さについて、「夢をもつと、目標が明確になり、自分が何をしなければいけないのかがはっきり分かる。それが分かれば、一生懸命がんばれる。」と夢トークをまとめられました。

 秋田さんの夢トークの後、生徒達は夢シートに自分の夢を記入しました。スポーツトレーナーやトランペット奏者、野球選手等、何人かの生徒の発表を聞いた秋田さんは、「夢をだれかに語ることは、とても大切だ。聞いた人はきっと応援してくれる。」と励ましてくれました。

 教室を出る時に、秋田さんは生徒一人一人と握手をしてくれました。この2時間は、生徒達にとって、本当にすばらしい「夢の教室」だったと思います。

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 【 オープニング 】                     【 ゲーム:だるまさんがころんだ 】

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 【 作戦会議 】                       【 秋田さんによる夢トーク 】

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 【 自分の夢の発表 】                   【 秋田さんに歌のプレゼント 】

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 【 記念撮影 】                       【 握手でお別れ 】

 10月15日(木)、合唱祭開催に先立ち、赤羽根文化会館文化ホールに集まった全校生徒と保護者を前に、田原警察署生活安全課巡査部長の金子博祉さんが、生活安全に係るお話をされました。

 金子さんは、まず、この8月に大阪府寝屋川市で発生した中学校1年男女殺害事件を取り上げました。そして、深夜に街をさまよい歩く子どもと、それを放置する保護者に対し、それがいかに無謀であり、危険であるかを話されました。そのうえで、保護者には「子どもとの会話をしっかりしてもらいたい。だれと、どこで、何をして遊んでいるかなど、常に気にかけてほしい。」と言われました。さらに、金子さんは保護者に「子どもの友達の名前が3人以上言えますか。」と問いかけ、子どもに何かあった時に、友達の名前を知っているのはとても重要だと話されました。また、生徒達には「自分が、どこで、何をしているかを保護者に伝えてほしい。中学生として、保護者に心配をかけないようにするために、どうしたら良いかを考えてもらいたい。」と語りかけました。

 次に、金子さんは身の回りに潜む危険の中からインターネットの恐ろしさを取り上げました。金子さんは、インターネットに対して「急速に普及し、スマートフォンやタブレットなどで子ども達も簡単に使えるようになった。でも、身近になったことで、気づかないうちに危ない世界に引き込まれる恐れも出てきた。」と説明しました。そして、保護者には「子どもに嫌われるかもしれないが、インターネットで何をしているかのぞいてほしい。また、フィルタリングを付けるのも危険防止をするうえで有効である。」と話されました。

 最後に、金子さんは保護者に対して「子ども達が安心して、安全に暮らせるよう見守っていただきたい。もちろん、田原警察署もそのための努力は惜しまない。」と言って、話しをまとめられました。

 子ども達の安心、安全は、保護者はもちろん、学校、地域にいるすべての人々の願いです。今後も学校では、保護者や地域、そして、田原警察署など関係諸機関と連携して、その確保に努めていきます。

 

 【田原警察署生活安全課 金子さんのお話】

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  10月15日(木)に、赤羽根文化会館文化ホールを会場として、合唱祭を行いました。本校の合唱祭は、昭和44年に第1回校内合唱コンクールとして行われて以降、今年で47回目を数える伝統のある行事です。

 当日、生徒達は四時間目までの授業を行い、給食をとった後、学年ごとに自転車で文化ホールへ移動しました。みんなが文化ホールに着くころには、先に移動していたブラスバンド部の1、2年生の手によりひな壇が組まれ、また、文化委員によるアナウンスの打合せが行われるなど、合唱祭開会の準備は整っていました。

 そして、文化委員長により開会が宣言され、合唱祭が始まりました。委員長は開会の言葉の中で、「今年の合唱祭のスローガンは『最響 永遠に輝き続ける歌 ~』です。今までの練習を思い出し、クラスで団結して最強のハーモニーを奏でましょう。」と、呼びかけました。

 合唱祭は、この後、1年生の学年合唱「ふるさと」を皮切りに、1年A組のクラス合唱、以下、1年B組、2年生、3年生の合唱へと進んで行きました。文化ホールの舞台には音響板が組まれているとはいえ、350席を超える座席をもつ文化ホール全体に歌声を響かせるというのは、並大抵のことではありません。しかし、生徒達の歌声は、見事に文化ホールの後ろにまで響き渡りました。体が大きく、声量もある3年生はまだしも、体格的に劣る1、2年生がそれを成し遂げたというのはすごいことです。まさに、それぞれのクラスによる練習の成果だと思いました。

 合唱祭は、全校合唱「ふるさと」で締めくくられ、審査、表彰へと移りました。審査の結果、最優秀賞は3年A組、優秀賞は3年B組、優良賞は2年A組と決まりました。審査結果はこのようになりましたが、3年生は3年生なりに、1、2年生は1、2年生なりに、一生懸命練習し、もてる力のすべてを出したすばらしい合唱祭だったと思います。

 最後になりましたが、合唱祭を行うにあたり、多くの保護者の皆様にお越しいただきました。皆様の心のこもった温かい励ましのおかげで、生徒達はもてる力を存分に発揮できたと考えています。ありがとうございました。

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【3年生:学年合唱】            【2年生:学年合唱】

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 【1年生:学年合唱】                    【全校合唱:ふるさと】

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 最優秀賞                         優秀賞

 【3年A組:消えた八月】                 【3年B組:親知らず子知らず】

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 優良賞

 【2年A組:COSMOS」                 【2年B組:輝くために】

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 【1年A組:明日へ」                    【1年B組:星座】

 10月14日(火)、田原文化会館多目的ホールを会場として、第55回田原市中学校英語スピーチコンテストが行われました。市内7中学校から選抜された14名が暗唱の部とスピーチの部に分かれ、その英語力を競いました。

 本校も、暗唱の部とスピーチの部に、それぞれ3年生が1名ずつ参加しました。暗唱の部に出場した生徒の表題は、「Roy BrownーBoy Detective (少年探偵ロイ・ブラウン)」でした。飛んできた矢をめぐって交わされるロイと警察署長である父、そして、犯人と思われる男との会話を、身振り手振りを交えて暗唱しました。

 また、スピーチの部に出場した生徒の表題は、「English is ・・・(英語とは)」でした。修学旅行で道を尋ねてきた外国人に英語で答え、それが通じた喜びを生き生きと表現しました。この生徒が用いた「English is a door to the world.(英語は世界への扉だ)」という表現は、英語を学ぶ者として、とても共感できる言葉だと指導講評をする先生にほめられました。

 国際化が進む今、英語力の重要性は高まるばかりです。今後も、英語担当の教員を中心に、生徒達の英語力の向上に努めていきたいと思います。

 【 発表する生徒達 】

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合唱祭に向けて ― 練習が佳境に入りました ―

 10月15日(木)に赤羽根文化会館文化ホールを会場として行われる合唱祭に向けた練習が佳境に入ってきました。現在、各学級とも朝や給食、浜風タイムなど、様々な時間を使って練習に励んでいます。

 15日(木)当日、生徒達は、4時限終了後、給食をとり、それから会場である赤羽根文化会館文化ホールへ移動します。保護者の皆様にはご多用の折とは存じますが、ぜひ生徒達のすばらしい歌声を聴きに、会場にお越しくださいますようお願いします。なお、保護者受付は、10月2日付けの案内文書でお知らせしたように、午後1時40分からとなります。それまで会場には入場できませんのでご了承ください。

  【 合 唱 曲 】

 ・学年合唱・全校合唱曲 「ふるさと」

 ・1年A組自由曲 「明日へ」      ・1年B組自由曲 「星座」

 ・2年A組自由曲 「COSMOS」    ・2年B組自由曲 「輝くために」

 ・3年A組自由曲 「消えた八月」    ・3年B組自由曲 「親知らず子知らず」

  【 練習風景 】

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  10月3日(土)に、市内各会場で田原市中学校新人体育大会が開催されました。当日は天候に恵まれ、気持ちの良い秋晴れのもとでの大会となりました。

 夏の総合体育大会後、3年生からバトンを受け継いだ1、2年生は、新しいキャプテンを中心に一生懸命練習してきました。

 当日は、多くの部活動が新チームとなって初めての大きな大会ということもあり、緊張の中での試合となりました。それでもベンチに控える1年生や、会場に駆けつけていただいた保護者の皆様の声援を受け、選手達は、自分の力を出し切ろうと一生懸命がんばりました。力及ばず惜敗するチームもある中、女子バレー部は順調に勝ち上がり、見事、優勝旗を手にすることができました。

 この大会は、新チームとしてのスタートになります。今後、どの部活動もこの大会の反省をもとにさらに練習を積み、チーム力の強化に努めます。そして、来年夏の総合体育大会のときに、女子バレー部のように優勝旗に手が届くまでになることを期待したいと思います。

 最後になりますが、保護者の皆様には、生徒達の体調管理から当日のお弁当作りや会場までの送迎など、本当にお世話になりました。ありがとうございました。今後も、本校の部活動運営に、温かいご支援、ご協力をよろしくお願いします。

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  【野球部①】                      【野球部②】

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  【剣道部①】                      【剣道部②】

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  【男子バレー部①】                  【男子バレー部②

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  【女子バレー部①】                  【女子バレー部②】

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  【ソフト部①】                      【ソフト部②】

授業力向上に向けて

 9月25日(金)に、田原市教育委員会の学校訪問が行われました。今回の訪問では、教育長をはじめ、学校教育課長や指導主事、教科等指導員など、十名の先生が来校されました。すべての学級で授業公開を行い、授業の仕方について、教師一人一人細かく指導していただきました。

いつもとは違う雰囲気の中での授業でしたが、生徒達は、はきはきと教師の質問に答えたり、活発にグループでの話し合いをしたりすることができ、とてもりっぱでした。来校された先生方からも、生徒達の表情の良さや各学級の授業における雰囲気の良さをほめていただきました。

 今、学校教育においては、小・中学校ともに児童、生徒の学力向上が大きな課題となっています。この課題解決の最良の方法は、やはり教師の授業力向上にあると本校では考えています。今後も、多くの先生方から指導や助言をいただくなどして、全教職員で力を合わせて授業力向上に努めたいと思います。

 

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 【1年A組:国語】                 【1年B組:英語】

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 【2年A組:音楽】                 【2年B組:社会】

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 【3年A組:道徳】                 【3年B組:道徳】