2月15日(月)に2年A組が、そして、16日(火)には2年B組が、田原市消防署赤羽根分署から講師をお招きし、武道場を会場として救急法講習会を開催しました。
今回の救急法講習会では、訓練用の人体模型を使って、胸骨圧迫・人工呼吸等の心肺蘇生法のやり方とAED(自動体外式除細動器)の使用の仕方を学びました。DVD視聴による全体説明では、まず、救命処置の意義が紹介されました。そこで、生徒達は、「救急車が来るまでには平均で8分間かかる。それまでに救命処置をすれば、傷病者の命が助かる確率は倍以上になる。あわせて、AEDを使って処置をすることで社会復帰の可能性も倍以上になる」ことを知りました。それから、生徒達は、講師に指導してもらいながら、4つの場面に分けられた救命処置の実習を順に行いました。
第1の実習は、傷病者の反応(意識)の確認から周りの人に助けを呼ぶところまででした。生徒達は、手で人体模型の肩をたたき、大きな声で「大丈夫ですか。大丈夫ですか。」と呼びかけながら反応を確かめていました。そして、反応がないことを確認すると、周りの人を呼び集め、指さしながら「119番通報してください。」「AEDを持ってきてください。」などと指示を出していました。
第2の実習は、胸骨圧迫でした。生徒達は、講師から「強く、速く、絶え間なく、1分間に100回のペースで行うこと。」と言われ、必死になって胸骨圧迫を繰り返していました。胸骨圧迫は、決して難しい作業ではありません。しかし、かなりの体力を必要とします。生徒達は、胸骨圧迫30回を1セットとして実習しましたが、後半は疲れてリズムを乱す者も多く、続けて行うことの難しさを実感したようでした。
第3の実習は、人工呼吸でした。生徒達は、講師から感染予防のシートを受け取り、人体模型を相手に、さっそく人工呼吸を試みました。ところが、これがなかなかうまくいきません。生徒達は、人工呼吸をしても人体模型の胸が膨らまず、息が入って行かないことに悪戦苦闘していました。講師からは、「もっと頭を反らせて気道を十分に確保すること」「傷病者の口をおおうように口を大きく開けて行うこと」などの注意が出されました。生徒達は、これらの注意を聴き、実習を続けたところ、最後にはほとんどの者が上手にできるようになりました。
第4、最後の実習は、AEDの使用と胸骨圧迫、人工呼吸を組み合わせたものでした。生徒達は、2人1組になって実習しました。生徒達は、AEDから流れる音声ガイドに従ってパッドを装着したり、電気ショックのボタンを押したりしていました。
実習を終えた生徒達を前に、講師は、「もし、人が目の前で倒れたら、その人を救えるのはあなたしかいません。今日の実習で学んだことを思い出し、勇気を出してしっかりやってください。」と話されました。生徒達にとって、この講習は、万が一の場合に備える有意義なものになったと思います。
【全体説明】 【グループ別説明】
【反応確認】 【応援要請】
【胸骨圧迫】 【胸骨圧迫2】
【人工呼吸】 【人工呼吸2】
【AED使用】 【AED使用2】