6月9日(木)の午後、市内各小中学校を会場として、15に及ぶ教科・領域の一斉授業研究会が行われました。
本校では、3年B組担任の鈴木教諭が「沖縄戦、渥美半島水際作戦から見えてくる平和」と題して、社会科の授業を公開しました。この授業を行うにあたり、鈴木教諭は、NHKが制作した沖縄戦のビデオを視聴させたり、田原市博物館学芸員の天野さんを招いて講話をしてもらったりするなどして、生徒たちが考えを深められるよう工夫してきました。
当日は、「沖縄戦は、日本にとって意味があったのだろうか。」を切り口にして授業が始まり、そこから「沖縄戦は、『今』の私たちにとってどんな意味があるだろうか。」を考えるに至りました。生徒たちは、時には全体の場で、時には少人数のグループの中で友だちと意見を出し合いながら、沖縄戦のもつ意味について考えて いきました。そして、「沖縄戦について学んだことで、命の尊さを知った。」「今の平和を守るためにも沖縄戦のことを忘れてはいけない。」「私たちは、戦争についてもっと知り、伝えていかないといけない。」などと考えをまとめていきました。
この授業で考えた問題は、易しいものではありませんでした。それでも生徒たちは今まで学習してきたことをもとに自分の考えを創り上げ、堂々と発表していました。さすが中学校3年生の授業だと思わせるものでした。
【学芸員を招いての授業】 【一斉授業研究会当日の授業】