6月2日火曜日、曇り時々晴れ。26度。7時、1年生の長距離歩行への一歩が踏み出されました。
昨年度までは2年生の「立志式」に合わせた関連行事として、日の出をみんなで拝み、長距離を完歩するという行事でした。今年度は学力向上への改善の一つとして、2年生の立志式とは分け、単独の長距離歩行(超長距離歩行を行うことで、不撓不屈の心を養う行事)という行事にリニューアルされ、1年生の春のこの時期に移ることとなりました。今回は1年生の行事「長距離歩行」の第1回目となりました。今年度からは1年生6月「長距離歩行」、2年生9月「立志式」という流れになったのです。(尚、今年限定のものとして来年3月に今年の2年生の「長距離歩行」も行われる予定です。)
今年はコースも一新され、学校出発ー宇津江ー馬草ー山の神ー仁崎ーほると台ー野田ーサンテパルクー赤羽根大石ーロングビーチー赤羽根ー若戸ー越戸ー大山トンネルー学校ゴールという33KMの周回コースとなりました。学校の職員6名と1年生徒36名が歩きました。有志の親御さんたちが、辻辻の交差点等で交通整理の支援を買って出てくれ、万全の応援態勢の中、生徒たちも困難な33KMに必死に立ち向かいました。ロングビーチの昼食までは予定時間より早め早めで、天気も強い日差しがないというコンディションもつけ、非常に順調でした。しかし、知らず知らずの間に疲労は足に蓄積され、だんだん足が痛い、という生徒が増えてきました。ここで大きかったのは、辻辻での親御さんの一声です。最大の難所は大山トンネルへの急坂。そこでは道路の草刈りのおじさんの一声。「トンネルは涼しいよ。がんば。」みんな、この言葉に後押しされ、最大の難所を乗り切ることができました。「トンネルを抜けると...」まだ、三河湾の海は見えません。しかし、大山の森を抜けると、海が見えてきます。あと一息。坂を下りが続きます。疲労で鉛のように重い足はなかなか思うように動きませんが、後は気力。みんなで声かけあってゴールに、ついにたどり着きました。ゴールではたくさんの親御さんが待ち構え、「フィニッシュ」と誇らしげに掲げられたテープを班ごとに切ることが出来ました。36人、一人の脱落者も出さず、ゴールすることができました。
生徒たちは、疲労の中で「自分自身を誇りに思い、自分自身を褒めてあげられる」宝物をみんなでつかみ取ることができました。今後の暮らしの中で、困難にぶつかったとき、自分を励ます「支え」となるはずです。「できる できる 必ずできる」すばらしい思い出ができました。応援してくださった、皆さん。ありがとうございました。